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小さな山の恋物語 ~プロローグ~

最近、恋してますか?

人は恋をするために生まれてきたのではないか、とたまに思うことがあります。世の中には恋がいっぱいあふれています。ドラマや映画、音楽、小説など、恋がテーマになったものばかり。それをなぞるように私たちもまた恋をして、叶ったり破れたり泣いたり喜んだり怒ったり絶望したり、そうやって大人になっていく。

私は東京から結婚を機に小山町に引っ越してきました。私にとって小山町は恋の叶った場所であり育む場所。東京とは全く違って、自然だらけで空気が澄んでいて人も穏やかで、すごく気に入っています。私たちみたいに結婚間もない若い夫婦はあまりいないのだろうなと偏見をもっていたんですが、意外に同じような境遇の人がいました。

私と同じで東京に住んでいた夫婦は、子どものために小山町に引っ越してきたみたい。たまたま同じアパートで、東京をキーワードに仲良くなりました。小さなお子さんが可愛らしくて、優しい夫婦の雰囲気が好き。でも、そんな二人もいろいろ揉めたんだとか。

勤め先(まだ東京に通ってます)の同僚の男性もまた小山町の女性と付き合っているみたい。彼には、結婚して小山町に来ればいいじゃんってお勧めしているんですけどね。

夫の友だちは沼津に住んでいるけど、お付き合いしている女性と知り合ったのは小山町の婚活パーティー。こうなったらみんな小山町に集合すれば面白いのに。

小山町は実は恋の演出家でもあるんです。八千本もの桜が咲き誇る冨士霊園、富士山頂から望む雄大な景色と気持ちいい空気、黄金の稲穂の絨毯が並ぶ田園、西にそびえ立つ壮麗な冬の富士山、そしてあちこちに面影を見せる金太郎。毎年、至る所で恋するきっかけを与えてくれます。私もその恋に落ちた一人です。

月並みだけれど、人の数だけ恋の話があります。

このお話は、小さな山の町の恋の物語。

恋している人も、そうでない人も、恋をしながら読んでいただけたらと思います。